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メンタルヘルス不調への誤解

皆さんはメンタルヘルス不調と聞くと、どのようなことを連想しますか?

「何か大変なことがあったのかな」と思うでしょうか、はたまた「この人はメンタルが弱いんだな」と感じるでしょうか。

今回はメンタルヘルス不調に対するよくある誤解と正しい考え方を解説します。

目次

3つのメンタルヘルス不調への誤解

ここから具体的に3つの誤解パターンと正しい考え方を紹介していきます。

誤解①メンタルや心が弱い人がなる、気合の問題

これが最もよくある誤解じゃないでしょうか。

しかしメンタルヘルスの不調やうつ病は心が弱い人がなる、という考え方は間違いです。

誤解①の正しい考え方

メンタルヘルス不調やうつ病は、特殊な人の心の病ではなく、誰もが状況によってなりえるもの、です。

たしかに個人個人での病気へのなりやすさ(発症脆弱性)は異なる部分があります。

しかし「メンタルが弱い」とか「気が弱い」といった単一の要素で決まるものではないということを覚えておきましょう。

誤解②メンタルヘルス不調は治らない

一度メンタルヘルス不調になるともう治らないという誤解もあります。

誤解②の正しい考え方

統合失調症の約3分の1は医学的にも社会的にも完全に回復でき、うつ病であればそれ以上の治療効果が期待できるとされています。

誤解③メンタルヘルス不調などの精神障がい者は危険である

こちらも大きな間違いです。

誤解③の正しい考え方

精神障がい者の割合は人口の約2%以上ですが、刑法犯の全検挙者に対して、精神障がい者が占める割合というのはわずか1.2%に過ぎません。

世の中の様々な創作物の影響によって、メンタル不調の人に危険なイメージがあるかも知れませんが、それを示す根拠は全くありません。

すべてのメンタル不調者が100%どんな状況においても悪意を持ちませんとは言えませんが、必ずしもメンタル不調であるだけで危険な存在にはならない、ということを覚えておきましょう。

「誰でもなるもの」という理解を広めたい

心配性でなんでも気にしてしまう人は軽いストレスでもメンタル不調になってしまう可能性があります。

また、普段あまり何も気にすることのない楽観的な人でも、職場で孤立するような強いストレスを感じるとメンタルヘルス不調になってしまいます。

メンタルヘルス不調はその人の素因や状況、環境が複雑に絡み合って発生するもので、誰でもなる可能性があるものです。

そして多くの場合は対処法や治療法があり、大幅に改善できることを知ってもらいたいと思います。

あなたがいままさにメンタル不調でつらいなら過度に落胆せず、休養と治療に専念してください

また、身近にメンタルヘルス不調の方がいる場合は、これまで解説したような誤解をすることなく正しい考え方をもって接していただければと思います。

今回のまとめ

[誤解]
・メンタルや心が弱い人がなる、気合の問題
・メンタルヘルス不調は治らない
・メンタルヘルス不調などの精神障がい者は危険である

[正しい考え方]
・メンタルヘルス不調は誰でもなる
・メンタルヘルス不調は完治or大幅改善できる
・メンタルヘルス不調=危険ではない

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